東京スイミングセンターの歴史

1966年11月、日本水泳連盟は奈良県で全国コーチ研修会を開催した。 当時日本水泳界は東京オリンピックで競泳陣惨敗を受け、強化計画を検討している矢先だった。日本水泳連盟名誉会長田畑政治(たばたまさじ)氏と日本水泳連盟会長の奥野良氏ら関係者は中山正善氏(東京スイミングセンター設立者)と会い水泳日本再建についての懇談が行なわれた。 田畑氏は「水泳日本の再建には、選手強化に使えるプールが東京に必要だ」と中山氏に訴えた。中山氏は田畑氏に水泳日本復活の為に協力する事を約束した。 このような経緯で、1968年6月に東京駒込の地に東京スイミングセンターが誕生する事となった。 ヘッドコーチには小柳清志氏(当時日本水泳連盟競泳委員)があたることになり目標は『オリンピックで旗をあげる選手を輩出する』ことであった。
以降、数々のオリンピック選手を輩出することとなる。
2020年9月には、本館全面リニューアルし、新たな施設として生まれ変わる。
東京スイミングセンターは皆様方のご支援を頂きながら今も変わらず『オリンピックで日の丸をあげる』を目標に日々邁進致しております。

(『人間 田畑政治』より一部抜粋)

1968年 東京スイミングセンター                                                           設立時の田畑政治氏

運営方針

● オリンピック大会において金メダル獲得!

当センターの“設立の趣旨”は、「国民皆泳」、「青少年の体位向上と不良化防止」、「 競泳人口の拡大と選手育成」の全てを想いに込め、この運営方針とした。

<設立の趣旨>
「国民皆泳」・・・水泳を通じ国民の健康とスポーツライフに寄与する
「青少年の体位向上と不良化防止」・・・水泳を通じ青少年の発育と発達を促し健全なる精神の形成に寄与する
「競泳人口の拡大と選手育成」・・・水泳競技を愛する者を増やし選手生活を継続させ日本を代表する優秀な選手の育成強化を目指す

当センター 歴代オリンピック選手と戦歴

大会名 氏名 種目 結果
1980年 モスクワ大会 久米直子
渡辺智恵子
1984年 ロサンゼルス大会 久米直子
関戸直美
1988年 ソウル大会 三浦広司
1992年 バルセロナ大会 木村衣里
1996年 アトランタ大会 吉見譲
2000年 シドニー大会 北島康介
2004年 アテネ大会 北島康介 金 金 銅
中村礼子
三木二郎
2008年 北京大会 北島康介 金 金 銅
中村礼子
上田春佳
2012年 ロンドン大会 北島康介
加藤ゆか
寺川綾 銅 銅
上田春佳
2016年 リオデジャネイロ大会 小堀勇氣
2020年 東京大会 佐藤翔馬
村上和基